仮面についての考察と解説【エヴァ考察】









仮面についての考察と解説







こんにちは、塩ラーメンです。

今回はリリスや月面の巨人の仮面について話をしていきます。


まず誰が何の仮面を付けているのかまとめていきましょう!


◎ テレビ版

・アダム→不明
・リリス→ゼーレの仮面




◎ 新劇場版

・アダム→そもそも存在が不明
・リリス→使徒の仮面
・月面の巨人→ゼーレの仮面
・Mark.09→使徒の仮面にゼーレのマーク

(新劇場版のリリス↓)

(月面の巨人↓)





◎ 仮面の入れ替わり問題


テレビ版では、リリスはずっとアダムと呼ばれていました。

第弐拾四話「最後のシ者」でよくやくリリスであることが明かされますが、カヲルですらリリスのことをしばらくアダムだと思い込んでいました。

このことから、アダムがゼーレの仮面を付けていたとする説もあるようですが、確証がないので、少し先急ぎすぎです。
[補足]
カヲルはDVD版から追加されたシーンにて、ゼーレから
「(アダムが)既に碇の中にある」
と言われていたので、元からドグマにあるのがリリスだと分かっていた可能性もありますが、このシーン追加はスタッフの中でも混乱があったみたいで矛盾が残ります。

さらには、新劇場版でリリスが使徒の仮面を付けているから、テレビ版のリリスは本来使徒の仮面を付けているとする説まであります。

何度も申し上げているように、

テレビ版の設定を新劇場版に持ち込むのは危険


なので、慎重に証拠を吟味する必要があります。




◎ 仮面を整理する


・テレビ版

テレビ版では、アダムが仮面を付けている場面は登場しません。

ということはカヲルは、

“アダムとリリスの仮面が入れ替わっていたから”

アダムだと思い込んでいたのではなく、

“リリスが仮面を付けていたから”

アダムだと思い込んでいたのではないでしょうか。

リリスの仮面はゼーレのマークが描かれています。
つまりこれはゼーレが後から付けた仮面で、本来アダムやリリスは仮面を付けていなかったのではないかと思います。



・新劇場版


リリスは使徒の仮面をしています。
ということは、もしかすると新劇場版の使徒はリリスベースなのかもしれません。

しかし、これは語られていないので分かりません。

発掘用仮設基地で“発掘”された巨人(月面の巨人)の仮面はゼーレのマークであると画コンテに書かれています。

ただ新劇場版でのゼーレのマークは、テレビ版とは異なるため少し不思議ですね。

(↓新劇場版のゼーレのマーク)



続いて、Mark.09にもゼーレのマークと使徒の仮面を合わせたようなものが付いています。

これはアルマロスさんがエヴァファンコメンタリー「:Q」で仰っていたのですが、コアを守っているように思わせるため付けられたものではないかと。
Mark.09は全身がコアですが、仮面で守られているところがコアだと思わせるためのミスリードか?


Mark.09はエヴァなので、この仮面は人為的に付けられたものでしょう。

Mark.09のこの状態の正式名称は、

第1のアダムスの器 [移行中間形態] ゼーレ仕様

なので、ゼーレが付けたものだと考えられます。





◎ ゼーレの仮面の意味


使徒の仮面の意味は分かりませんが、ゼーレのマークが描かれた仮面は色々と考察出来そうです。

これは ゼーレのモノリスの考察 をした際に書きましたが、ゼーレのマーク(テレビ版)はイエス・キリストを表しています。

聖書にはこんな記述があります。

The first man was of the dust of the earth; the second man is of heaven.

(第一の人は地から出て、土で造られた者ですが、第二の人は天から出た者です。)

コリント人への手紙第一 15章47節

恐らくピンと来ないと思いますので詳しく説明しましょう。

創世記には、人間(アダム)が地の塵から造られたと書かれています。
manは人・アダムを表しているので、先程の箇所の『第一の人』とはアダムのことです。

そして、天から来る『第二の人』とは、100%人間であり100%神であるという不思議な性質を持ったイエスのことです。

manは最初の人間アダムを表すと同時に、人としてこの世に下ったイエスを表す言葉なのです。

つまりイエス・キリストを表しているゼーレの仮面は、アダムを表すものでもあると言えます。

だからテレビ版では、リリスをアダムと思わせるためにゼーレの仮面(アダムを表すもの)を付けさせており、それによってカヲルはリリスのことをアダムだと誤解していたわけです。


新劇場版では、このゼーレの仮面が月面の巨人(Mark.06)に付けられています。

ということは、月面の巨人がアダム(アダムス)である可能性が考えられます。


「いや、新劇場版では逆にリリスと呼ばれているものがアダム(アダムス)で、月面の巨人がリリスだ!」

と言われる方には、新劇場版においてリリスと呼ばれているものが本当にリリスであるという証拠を今から説明したいと思います。



◎ アダム?リリス?


新劇場版ではセントラルドグマの最深部にリリスと呼ばれているものがいます。

このセントラルドグマのあるNERV本部の地下は、ジオフロントの中心部です。


ジオフロントとは「:Q」のフォースインパクトで地表に現れた『黒き月』のこと。

つまりリリスと呼ばれるものがいるのは、黒き月の中心部となるわけです。


リリスという言葉にはユダヤの伝説で語られる「アダムの最初の妻」以外にも意味があり、それは第2の月、ダークムーン

かつて占星術において、仮説上の見えない月をリリスと呼んでいました。

ダークムーン、つまり黒き月です。

テレビ版で、黒き月とリリスが関連付けられていたのはこのためですね。

つまり、新劇場版においてNERV本部の地下(黒き月の中心部)にいるのはリリスであると考えられます。


すると、前述したようにゼーレの仮面を付けた月面の巨人はアダム(アダムス)である可能性が高いと言えます。

ただ、月面の巨人もアダム(アダムス)に偽装するために仮面を付けられている可能性があるため、正体はハッキリしませんね。

リリスは『第2の使徒リリス』と紹介されているので間違いないと思いますが、月面の巨人はまだまだ謎が多いです。




◎ まとめ


今回は仮面についての考察、そしてアダムとリリスについて描きました。

アダム(アダムス)とリリスについてもっと詳しく知りたいという方は、eyes onlyさんの動画をご覧下さい。

『初号機と13号機の意味、アダムとリリス』

今回の記事で参考にさせてもらった箇所があります。

そして私の

『新劇場版にもアダムはいる説』

という記事ではアダムとアダムス、リリスとリリンの関係について書いているのでそちらもぜひ。




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(てな訳で、後はヨロシク)




画像引用:
©khara/Project Eva. 
©カラー/EVA制作委員会

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