アニメという虚構(フェイク)、答えは現実(リアル)の中に。
|旧劇のメッセージを読み解く。
お久しぶりです、塩ラーメンです。
いつの間にかシンエヴァが公開されてしまいました。
感想や考察は既にいくつか書いているのですが、アップするのはまだ先になります。
そこで今回の記事は今さらではありますが、復習として旧劇に立ち返りそのメッセージを読み解いていこうと思います。
◎ 台詞①
シンジ「ねぇ?」
ミサト「何?」
シンジ「夢って、何かな?」
アスカ「夢?」
レイ「そう……夢」
レイ「気持ち、いいの?」
シンジ「判らない。現実がよく判らないんだ」
レイ「他人の現実と自分の真実との溝が、正確に把握できないのね」
シンジ「幸せが何処にあるのか、判らないんだ」
レイ「夢の中にしか、幸せを見いだせないのね」
シンジ「だからこれは現実じゃない。誰もいない世界だ」
レイ「そう、夢」
シンジ「だから、ここには僕はいない」
レイ「都合のいい、作り事で現実の復讐をしていたのね」
シンジ「いけないのか?」
レイ「虚構に逃げて、真実をごまかしていたのね」
シンジ「僕一人の夢を見ちゃいけないのか?」
レイ「それは夢じゃない。ただの現実の埋め合わせよ」
シンジ「じゃあ、僕の夢はどこ?」
レイ「それは、現実のつづき」
シンジ「僕の現実はどこ?」
レイ「それは、夢の終わりよ」
◎ アニメの話をしている
以下、上の台詞を私なりに解釈していきます。
現実がどこにあるか分からない人は、夢(アニメ)の中にしか幸せを見い出せない。
アニメは虚構であり、現実の人間が誰もいない世界である。
だからアニメには「僕」がいない。
(登場人物に自分を重ねる人は多いが、それは似てるだけで自分ではない。)
都合のいい作り事(アニメ)に現実で出来なかったことをぶつけている。
虚構(アニメ)に逃げて真実(現実)を誤魔化している。
「僕一人の夢をアニメに見出してはいけないのか?」
アニメは夢(理想の自分、将来)ではなく、現実の埋め合わせだ。
では僕の夢(将来)はどこにあるのか?
それは現実の続きにあるもので、アニメの中に答えは無い。
僕の現実はどこ?
それは夢(アニメ・虚構)の終わり、つまりアニメの世界から抜け出したところにある。
…というようなことを言っているのだと思います。
この辺りのシーンは、視聴者がアニメ・虚構と現実の境界が分からなくなるように作られていて非常に面白いですね。
ここでの“夢”には2つの意味がある
と私は考えています。
本来の意味で、『将来なりたい自分や目指すもの』である夢と、視聴者が勘違いしている『アニメ(虚構)や幻想』という意味での夢。
夢(自分の目指すもの)は現実の続きであり、現実とは夢(虚構)の終わりである。
という解釈です。
要するに、『虚構(アニメ)に逃げず現実を見ろ』と。
『現実に生きろ』というメッセージなのだと思います。
◎ 台詞②
カヲル「現実は、知らないところに。夢は現実の中に……」
レイ「そして、真実は心の中にある」
カヲル「ヒトの心が、自分自身の形を造り出しているからね」
レイ「そして、新たなイメージが、その人の心も形も変えていくわ。イメージが、想像する力が、自分たちの未来を、時の流れを……創り出しているもの」
カヲル「ただヒトは、自分自身の意志で動かなければ、何も変わらない」
レイ「だから、見失った自分は、自分の力で取りもどすのよ。たとえ、自分の言葉を失っても。他人の言葉が取り込まれても」
レイ「自らの心で自分自身をイメージできれば、誰もがヒトの形に戻れるわ」
◎ 前向きなメッセージ
現実では先の見えないことばかりだが、その現実の中に夢(将来の自分)はある。真実は心の中にある。人の心が自分の形を作り出すのだ。
新たなイメージ(なりたいと思った自分)がその人の心も形も変えていくのだ。
私は上の台詞をこのように解釈しました。
意外と前向きなメッセージが発信されているのだと思います。
◎ 最後に
さて今回は旧劇のメッセージを読み解いていきました。いかがでしたか?
皆さんそれぞれの解釈があると思いますので、私の解釈は参考程度に。
そして繰り返しになりますが、シンエヴァのネタバレを含む記事はもう少し先になります。
考察などはメモしてあるのでご期待頂けたらと思います。
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画像引用:©khara/Project Eva.
©カラー/EVA制作委員会
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