目覚める描写の強調。その意味とは?
こんにちは塩ラーメンです。
今回はエヴァで度々出てくる “ハッと目覚める描写” について色々と見ていきたいと思います。
◎ “目覚め” が表すもの
・明らかに意図的
シンエヴァは『これまでのヱヴァンゲリヲン』から始まりますが、この総集編は明らかに、シンジが目覚める描写を強調していると思います。
そしてシンエヴァの劇中にも、シンジやアスカがハッと目覚めるシーンが、何度も何度も出てきます。
シンジが目覚めるところでストーリーが分岐しているだの何だのという説もありますが、それは隅に置いておいて、この “目覚めるシーン” の意味をあくまで私の解釈としてお話したいと思います。
・旧新ともテーマは共通
まず、エヴァは旧劇で『現実に生きろ』というテーマを発信していました。
『アニメという虚構(フェイク)、答えは現実(リアル)の中に。|旧劇のメッセージを読み解く。』
そしてシンエヴァでも同様に『現実に生きろ』というメッセージは発信されています。
庵野さんにとって線路や電車というのは “連れて行かれる感覚” が映画と似ているそうで、『電車に乗ること』が庵野さんにとっての『映画を作ること』として描かれているのが庵野作品の特徴とされているようです。(諸説あり)
実写映画『式日』がまさにそうなので是非ご覧下さい
シンジが電車に乗らずにホームから出るのは、庵野さんがエヴァという作品を作ることを終えた、あるいはやめたことと重ねているのだと思います。
「行こう!」と駅を出て現実の世界に戻ることによって『現実に生きろ』というメッセージを柔らかく、そして優しく『頑張ってこの世界で生きようね』と伝えていると私は感じました。
旧劇では直接的に突きつけていましたが、シンエヴァは優しくそのメッセージを投げているような印象です。
いずれにしても、エヴァンゲリオンという作品は旧・新ともに私たちを現実に返すことを目的としていますね。
・目覚めを強調することの効果
さて話を戻しますが、シンエヴァにて印象的に何度も描かれたハッと目覚めるシーンは、上のことが深く関わっていると私は思います。
つまり、ハッと目が覚めることが、夢から醒めて現実に戻ることと重ねられているのではないでしょうか。
エヴァの物語の中で幾度となくハッと目が覚めるシンジですが、彼は結局エヴァに乗っていました。
しかしラストシーンでシンジが目覚めると現実(のような)世界になっており、夢あるいは虚構から抜け出し現実に生きるようになったことが描かれているように見えました。
シンジと同じく視聴者もエヴァの世界(虚構)から抜け出し現実に生きましょう、というメッセージが感じられるのではないでしょうか。
◎ まとめ
エヴァは『現実に生きろ』というメッセージを発信しており、シンエヴァでもそれは変わらなかった。
そしてハッと目覚めるシーンにもそのメッセージは現れているのではないか。
ということです。
いかがだったでしょうか。ぜひみなさんの解釈もお聞かせください!
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画像引用:
©khara/Project Eva.
©カラー/EVA制作委員会
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