旧劇と新劇で補完は全く違う!|解説その③&考察









旧劇と新劇で補完は全く違う!

|解説その③&考察








どうもこんにちは、塩ラーメンです。

今回は、前回・前々回の解説シリーズの続きでありながら、考察でもあります。

その③、旧劇と新劇では補完の形が全く違うという話をしていきます。





◎ 設定の相違


みなさんにその①その② と解説した旧劇の補完計画ですが、新劇場版でも同じことだと思っていませんか?

旧劇と新劇では設定がまず違います。

例えば、初号機がリリスのコピーだという設定はテレビ版のものであって、新劇場版では全く触れられていません。

ですから、テレビ版での設定を新劇場版にも持ち込むのは非常に危険なのです。

旧劇と新劇は全く違う話として捉えるべきだと思います。

しかし、テレビ版のファンはどうしても新劇で同じようなシーンがあると歓喜してしまいますよね。


テレビ版はテレビ版、新劇場版は新劇場版


であり、新劇場版はテレビ版の焼き直しではないということを受け入れましょう。



細かく見ると、
新劇場版ではエヴァンゲリオン自体の設定も異なっていて、テレビ版では『人』だったエヴァですが、新劇場版においてはそうではありません。
第弐拾参話「涙」より
シンジ:ヒト…人間なんですか!?
リツコ:そう、人間なのよ。本来魂のないエヴァには、人の魂が宿らせてあるもの。


さらに、新劇場版には“アダムス”しか出てきておらず、“アダム”という存在は出てきていません。


などなど、テレビ版と新劇場版を重ねるのは危険だということをまず理解して頂きたいと思います。



では、そこまで違うと言うのなら、新劇はどういう位置付けなの?と思われるでしょう。

しかしそれを知っているのは、庵野さんとカヲル役の石田彰さんだけです…

私たちは推測するしかありません。


私たちに与えられている情報は、新劇場版がやり直し(リメイク)ではなく、再構築(リビルド)だということだけです。





◎ 新劇場版での補完


では、新劇場版の人類補完計画は何を目指しているのか話していきましょう。

・前提

まずゲンドウに注目すると、加持から横流しされるアイテムが変わっており

になっています。


もうこの時点で、

“アダムとリリスを融合し完璧な生命体を生み出すこと” が目標ではない


可能性があります。


さて、ここで重要になってくるのがエヴァです。
先程も言いましたが、新劇のエヴァンゲリオンは何から作られたのか不明です。



「:破」の台詞をご覧下さい。

マヤ 「そんな……形状制御のリミッターが消えています!解析不能!」

リツコ 「人の域に留めておいたエヴァが本来の姿を取り戻していく。人のかけた呪縛を解いて、人を超えた神に近い存在へと変わっていく。」



この台詞から、エヴァ初号機は元々神のような存在で、それを無理やり形状制御で抑えていると分かります。

エヴァの正式名称もテレビ版の「汎用人型決戦兵器」から「汎用ヒト型決戦兵器」になっており、“人” ではないということが読み取れます。
(エヴァが人だという話は、前回その②でも話しました)


・ゲンドウの計画

では、それを踏まえてゲンドウの計画とは何なのか説明していきます。

キーアイテム “ネブカドネザルの鍵” については、1つの会話しかありません。

加持 「これがお約束の代物です。予備として保管されていたロストナンバー。神と魂を紡ぐ道標ですね。」

ゲンドウ「ああ、人類補完の扉を開くネブカドネザルの鍵だ。」




この台詞から、これは神(エヴァ)と人の魂を繋ぐアイテムだと解釈出来ます。

つまり

“エヴァに全人類をエントリーさせて神にする”

というのが新劇場版での補完であり、そのための材料が大量のエヴァなのではないかと考えました。

旧劇での補完はひとつの生命体になることでしたが、新劇場版ではエヴァに人をエントリーさせるのが補完なのでは?


『ネブカドネザルの鍵に関する新考察!!』


ちなみに加持は北極のベタニアベースからネブカドネザルの鍵を持ち帰りましたが、

ベタニアベースでは、第3の使徒にエントリープラグを刺して、使徒にエントリーする実験をしていました。

このことから、“エントリー”を研究する支部だったと考えられるので、
ネブカドネザルの鍵が神になるため何かにエントリーする用のアイテムだというのは推測できます。


そして、人類がエヴァにエントリーすることで神になった存在のことを、“インフィニティ” と言うのではないかと考えています。


インフィニティ=永遠 …永遠の14歳。

つまり、エヴァの呪縛ですね。


エヴァの呪縛は、“エヴァに取り込まれ神になりかけた状態” だと考えられます。
(空白の14年間に起きたサードインパクトでは、エヴァに人類をエントリーさせインフィニティを生み出そうとしたが失敗し、結果インフィニティのなり損ないしか生まれなかったのだと思われます。)

つまりパイロット達は今、神に近い人間だということです。




◎ まとめ


さて、ここまで話してきましたが、
旧劇と新劇がまず別物だということと、その中でも特に違うのが補完の形だということを分かって頂けましたか?

しかし、今回取り上げた補完計画というのはゲンドウの目指すものだと考えられるので、ゼーレの目指す補完についてはまた機会があれば考察したいと思います。

似た考察をされていたeyes onlyさんの動画がオススメなので、是非ご覧になってみて下さい。

インフィニティの謎とアスカ(エヴァの呪縛)


人類補完計画とコア化された世界


この記事を書くにあたり一部参考にした箇所があります。




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(てな訳で、後はヨロシク)



画像引用:
©khara/Project Eva. 
©カラー/EVA制作委員会

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